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銚子電鉄が販売するまずい棒=銚子市の「ぬれ煎餅駅」

 国民的スナック菓子「うまい棒」(税別10円)が4月から税別12円へと値上げするというニュースを受けて、千葉県銚子市のローカル鉄道、銚子電鉄が販売するスナック菓子「まずい棒」への注目が集まっています。元々、経営難を逆手に取って名付けられた「自虐商法」の菓子。同社の赤字補てんに大いに貢献しましたが、それだけに、今後の動向を心配する声が上がっています。(デジタル編集部)

 「まずい棒は値上げ対象に入りますか?」「うまい棒は値上げらしいけどまずい棒はどうなの?」

 長年にわたって10円で販売されてきた「うまい棒」が値上げするという衝撃のニュース。原材料などの価格上昇に耐えきれなくなった販売会社の苦渋の経営判断だったとみられます。

 これを受けてネット上では、長らく経営難が続いている銚子電鉄の"切り札"である「まずい棒」はどうなるのか…と心配する声が上がりました。

 「まずい棒」は本業の鉄道収入が奮わず赤字続きだった銚子電鉄が、ユーモアで難局を乗り越えようと2018年8月に販売開始。経営状況が「まずい」ことに掛けたユニークなネーミングが話題となり、発売から1年たたずに100万本を売り上げ、本業の赤字削減に大いに貢献しました。

 ちなみに、「まずい棒」は1本50円(税込み)と、もともと「うまい棒」より高めの価格設定。それだけに、「銚子電鉄のまずい棒よりまだまだ安い」と、値上げ後のうまい棒もリーズナブルだとの声も少なくありませんでした。

 また、「まずい棒はむしろ値上げしなさい」と銚電の経営状況を踏まえてアドバイスする人や、今回の騒動で初めて「まずい棒」の存在を知ったという人たちも。「うまい棒がまずい棒なことになっとる」「そりゃちょっとまずい棒だな」などと、「うまい」ことを言う人たちも続々と現れ、銚子電鉄にとっては思わぬ形で自社商品が話題となったと言えそうです。

 いずれにせよ、この問題についての銚子電鉄の反応が待たれます。

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