米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、1日当たりの死者数の7日平均は、今月21日に2000人を超過。
23日も2033人となった。これは昨年9月の、デルタ株の流行のピーク時とほぼ同じだ。

死者の大半は、65歳以上の高齢者か、ワクチンを接種していない人たちとなっている。

アメリカは世界で最もCOVID-19による死者が多く、日本時間26日午後までに87万1937人が亡くなっている。

一方で、感染者数は当時よりもはるかに多く、入院患者数もデルタ株のピーク時を越えている。

1日当たりの新規感染報告の平均は、これまでの感染の波と比べても非常に多い。
スタンフォード大学の感染症専門家、アブラアル・カラン博士はBBCの取材で、オミクロン株は一般的にデルタ株よりも症状が軽く、
今回の死者数の多さは入院率の高さに起因していると指摘した。

「より感染力の強いウイルスの場合、重症患者数と死者数は急激に増える。重症化する確率が低くても、絶対数が非常に多いからだ。
非常に大きな数に対する『少ない確率』は、大きな数になってしまう」

米疾病対策センター(CDC)のデータでは、死者の75%近くが65歳以上となっている。



ワクチン未接種者の死亡率は100倍


さらに統計からは、ワクチンを打っていない人の死亡する確率は、
ワクチン接種を完了し、ブースター(追加免疫)接種も受けた人の約100倍に上ることが明らかになっている。

米オハイオ州ケース・ウエスタン大学の人口・量的健康科学科で准教授を務めるマーク・キャメロン博士は、
、「オミクロン株の流行では一貫して、重症化と入院率、死亡リスクまで、ワクチンを接種していない人への影響が大きい」と指摘する。

「これは明確な事実だ」