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立憲民主党の泉健太代表

 立憲民主党が、昨秋の衆院選の総括や今夏の参院選への対応を巡り、支持団体の連合と、選挙協力を模索する共産党の双方から突き上げられている。立憲の泉健太代表は、共産との選挙協力に反対する連合と協力強化を求める共産の間にはさまれた形で、苦しい立場に置かれている。

 連合の芳野友子会長は1日、立憲がまとめた衆院選の総括について「私は立憲と共産の関係に明確に意思表示している。それが明確になっていないのは非常に残念だ」と苦言を呈した。報道各社のインタビューで述べた。芳野氏は共産との連携に否定的な立場。

 一方の共産の志位和夫委員長も総括に「わが党とは認識の異なる部分がいろいろある」と不快感を示す。立憲は1月、候補者一本化の「一定の成果」を評価しつつ、共産と合意した限定的な閣外からの協力が「選挙戦に影響を与えた」と反省する総括を発表し、あいまいさが指摘されていた。

 泉氏が1月末、夏の参院選に向け、「これまでの(共産との)連携は一度白紙にする」と発言したことも連合、共産双方から批判されている。芳野氏は「白紙の意味を明確にすべきだ」と述べ、共産の小池晃書記局長は2日、「見過ごすことのできない発言だ」と反発した。

 泉氏は1日、自身の「白紙」発言について「昨年の代表選で4候補が一致していた。すでに白紙にしており、新しい発言ではない」とツイッターで説明している。【田所柳子、中川聡子】

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