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農林水産省=東京都千代田区で2019年5月10日、米田堅持撮影

 農林水産省は4日、2021年の農林水産物・食品の輸出額が前年比25・6%増の1兆2385億円となり、初めて1兆円の大台を超えたと発表した。

 9年連続で過去最大を更新した。政府は農産物の輸出額を「25年に2兆円、30年5兆円」に拡大する目標を掲げている。新型コロナウイルス禍にもかかわらず、海外市場で「日本産」の人気が根強いことが改めて証明された。

 品目別で最も輸出額が大きかったのは、アルコール飲料で61・4%増の1146億円。世界的な知名度向上でウイスキー(70・2%増の461億円)の輸出が大きく伸びたほか、日本酒(66・4%増の401億円)も好調だった。

 それ以外ではホタテ貝が約2倍の639億円、牛肉が85・9%増の536億円となるなど生鮮品の人気も高い。

 輸出先を国・地域別で見ると、中国が35・2%増の2224億円となり、香港(6・0%増の2190億円)を抜いて初めてトップになった。米国(41・2%増の1683億円)は前年と同様に3位だった。【浅川大樹】

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