新しい職員を出迎えたある男性が、その姿に大変なショックを受けた。採用したはずの優秀な人物とはまったくの別人が出勤してきたのだ。『The Mirror』などの海外メディアが紹介している。

■優秀な人物を雇うことに
海外在住のある女性が「IT系の会社で勤務する夫から驚くような話を聞いた」として、ビジネス系サイトに書き込みをした。女性の夫は、新しい職員を雇うため数名の就職希望者をオンラインで面接。数回の面接を勝ち抜いたジョンさんなる大変優秀な人物を選抜した。

男性(女性の夫)もジョンさんを迎える日を楽しみにしていたが、意外すぎる展開に困惑したのだという。

■まさかの別人が出勤
さっそく出勤したジョンさんを見て、男性はひどく驚いた。その人物は、面接を受けたはずの“ジョンさん”とは、外見がまるで違ったからだ。しかも面接では「独身です」と言っていたのに、職場では「妻と3人の子供がいます」などと発言したのだという。

面接で証明したはずの専門知識も活かせずオロオロするジョンさんを見た男性は、「こいつは僕たちが雇った人物ではない」と確信。替え玉面接だった可能性を疑った。

■上司らの決断
この件につきある上司に相談したところ、男性は意外なことを聞かされた。面接官のひとりで面識があるはずの上司に向かって、ジョンさんは「あなたの担当業務は?」と質問したのだという。

「やっぱりおかしい」と考えた男性らは、会社の顧問弁護士らにも相談。上層部の許可も得たうえで、さっそく呼び出して事情を聞くことにした。

■あっけない辞職
ジョンさんは話し合いに応じず、その場でなんと辞職。あっさり仕事をあきらめて姿を消し、連絡もつかなくなったのだという。

海外のサイトによると、この手の詐欺は実際にあるとのこと。コロナ禍でオンライン面接に切り替える会社が増えていることも、その一因だ。最近では慎重な会社も増え、写真付きの本人確認書類を面接中に提示するよう求めることもあるという。

替え玉面接については、発覚すれば大きな問題に発展する可能性がある。決して不正のないよう、しっかり準備し自分の力で乗り切りたい。

(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)

https://sirabee.com/2022/02/08/20162793559/