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大和高田本店はシャッターが下ろされ、破産手続きの開始などを告げる貼り紙がされていた=2022年2月9日、奈良県大和高田市本郷町、平田瑛美撮影

 中国産ウナギを「国産」と偽って弁当などを販売していた奈良県大和高田市の食品販売会社「うな源」(森本猛央社長)が、自己破産の準備に入ったことがわかった。民間信用調査会社の東京商工リサーチ奈良支店が9日、公表した。

 同支店によると、1967年に創業。「うな源」の屋号でウナギ料理専門店を経営し、同市の本店のほか、奈良県内の近鉄百貨店、あべのハルカス(大阪市)などに計4店舗を出店していた。負債総額などは調査中。1月22日から休業しているが、信用失墜により営業再開のめどがたたないという。

 近畿農政局は1月末、2020年に中国産ウナギを使ったうな重など約15万8千個のラベルに国産と表示して販売していたとして、同社に食品表示法に基づく是正措置を求めた。

 本店には7日付で「閉店のお知らせ」と、奈良地裁葛城支部に破産の申し立てをする予定との貼り紙が掲示された。(上田真美)

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