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トラ柄のウェアで参加したルシル・ルフェーブル(ロイター)

 14日に行われた北京五輪スノーボード女子ビッグエアの予選で日本勢の瀬心椛(17=ムラサキスポーツ)が2位、岩渕麗楽(20=バートン=)は3位、鬼塚雅(23=星野リゾート)が5位で15日の決勝に進出する中、奇抜なウエアに身を包んだ選手が話題になっている。

 ルシル・ルフェーブル(26=フランス)はトラ柄のコスチュームを着用し、回転せずに着地。最下位29位で予選落ちだったが、勝負を捨てたかのようなパフォーマンスには同選手なりに理由があった。フランスメディア「クエストフランス」によると、今大会限りで引退するルフェーブルは、中国の旧正月を参考にトラを選んだという。本人は「これが私の最後の大会。スロープスタイルでひざを痛めたので、今日はトリックができなかったけど、コスプレして競技に参加するのは楽しい」とコメント。今回の衣装≠ヘ、男子選手のニコラス・フーバー(スイス)から借りたものだという。

 トリック後にウエアが世界中で話題になると質問されたが「それは気分がいいね」と答えた。そして「やっぱり世の中は楽しくなければならない。世界には問題が多いしね。みんなが平和になれば、『世界はもっと良くなる…』というのが私のメッセージ」と奇抜な行動の裏にある思いを明かした。

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