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 サンシャイン水族館(豊島区東池袋)で十六日、深海のタコ「メンダコ」=写真、同水族館提供=の展示が五十三日目を迎え、国内の展示最長記録を達成した。(宮崎美紀子)

 空飛ぶ円盤のような姿で、パタパタと動くメンダコは「深海のアイドル」とも呼ばれる人気者だが、飼育が難しい。同館によると、これまでの最長記録は静岡県の沼津港深海水族館が二〇一六年に達成した五十二日とされている。

 サンシャインのメンダコは昨年十二月二十五日に沼津沖で採集され、翌二十六日から展示。通常、網を引き揚げる際に他の生きものにもまれて傷付くことが多いが、非常に元気な状態で水揚げできたという。また、運搬時には水深七〇メートルと同じ圧力をかけられる加圧水槽が初めて使われた。同館の担当者は「長期飼育だからこそ得られたデータを、深海生物の魅力の発信に生かしたい」と話している。

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