ロシアメディアは、ウクライナ東部でウクライナ軍が親ロシア派に向けて迫撃砲などで攻撃したと報じました。ウクライナ軍は否定しています。

これは、ロシアのインタファクス通信などがウクライナ東部を支配する親ロシア派の話として、17日、報じたものです。それによると、ウクライナ軍がウクライナ東部ルガンスクの親ロシア派が支配する地域に向け迫撃砲や手榴弾などで攻撃したということです。

ウクライナ東部ではウクライナ軍と親ロシア派の間で散発的に攻撃の応酬が続いていますが、親ロシア派はこの攻撃について、紛争の停戦合意協定=ミンスク合意で撤去の対象となっている重火器が使われたと批判しているということです。一方、ロイター通信によると、ウクライナ軍は「親ロシア派こそが我々に対し禁止されている兵器で攻撃したが我々は反撃しなかった」とロシアメディアの報道を否定しました。

ウクライナをめぐっては、ロシア軍がウクライナとの国境付近をほぼ取り囲む形で部隊を集結させて緊張が高まるなか、ロシアが15日、軍の一部撤収を始めると発表。16日にはウクライナ南部クリミア半島での演習を終えた部隊が撤収しているとする映像を公開しました。ただ、アメリカ政府高官はロシア側の発表は「嘘」だとし、「ロシアがここ数日でウクライナ国境近くに7000人の兵士を増やしたことを確認した」と批判し、警戒態勢を維持しています。

https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye6003349.html