こんばんは、恋愛・結婚アドバイザーの植草美幸です。

婚活するうえで、条件の1つに欠かせないともいえる「年収」。昨今、結婚相談所にいらっしゃる女性は、年収に「600万円以上」という条件を出される人が多く、新たな基準になっています。以前は「とりあえず年収1000万円」と言われていましたが、その6割である600万円となったのは、不景気続きでそうも言っていられなくなったのと、女性も働くことで現実が見えてきたともいえますね。

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今回は、これが妥当なのかどうか、様々な視点で考えてみたいと思います。

実際に様々な調査での平均年収を見ると、全国的に最も多いのが「年収400〜500万円」。より具体的な調査を挙げると、厚生労働省調べの日本の世帯年収の全国平均は550万円前後(「平成30年国民生活基礎調査の概況 各種世帯の所得等の状況」より)。また、国税庁調べ(令和2年)の全国の平均給与は433万円、男性のみの平均は532万円となっています。

さらに、日本結婚相談所連盟(IBJ)のデータでは、成婚した男性で最も多いのは年収400万円台です。だからこそ“普通よりちょっと上”の「600万円以上」を希望されるのかもしれません。私の相談所は青山という立地上、年収が高い会員さんが多い傾向なのですが、たしかに400〜500万円の男性はいらっしゃいます。

ある男性は、埼玉県在住の30代後半の介護職。年収400万円台ですが、節約が苦にならず、ひとり暮らしで車も所有されています。職場の介護施設が昼食つきで、それ以外はもちろん自炊。スーパーで週1回のまとめ買いをして、食費は週2000円に収め、「余ったらスイーツを買うのが楽しみ。ペットボトル飲料は買ったことがない」と。現在は賃貸暮らしですが、住宅を購入しても月10万円あれば足りるので、お相手の女性には「パートで家計を助けてくれたら十分」と言います。

ご自身が節約しているからこそ、彼の中で家計のイメージができているのでしょう。こういった方はこれからの時代、支えになりますよね。