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ウクライナ戦争に投入されるシリア人義勇兵の正体とは [きつねうどん★]
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垢版 |
2022/03/14(月) 07:17:57.28ID:CAP_USER
 ロシアはウクライナ侵略でシリア人傭兵部隊を投入するなど、戦争は一段と複雑な様相を見せ始めた。この裏では、プーチン・ロシア大統領の私兵軍団とも呼ばれる民間警備会社「ワグネル」の暗躍が取り沙汰されているが、外国人傭兵の参戦は「ロシア軍の損害が予想以上に甚大である証拠」との見方が強い。

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ウクライナ側とロシア側ともに義勇兵を派遣する形になっている(AP/アフロ)

報酬3000ドルで募集
 米紙ワシントン・ポストなどによると、プーチン氏は3月11日のショイグ国防相とのオンライン会談で、義勇兵をウクライナに送り込むことを承認した。同氏は「手弁当でウクライナ東部ドンバス地方の(ロシア系)住民を助けたいという人々がいる。彼らを戦闘地域に移動させなければならない」と述べる一方で、ウクライナが国際法を侵犯し、公然と外国人傭兵を募っていると非難した。

 国防相によると、世界中から多くの義勇兵が「ウクライナ自由運動」に合流したいとして、ロシア当局に申請書を提出しており、その人数はこれまでに1万6000人以上に達しているという。ほとんどが中東からの人々だ。一方でプーチン氏が非難するウクライナ側の義勇兵は52カ国から約2万人。米国防総省は彼らを「国際軍団」と呼んでいる。

 そもそもシリア人義勇兵とは何者なのか。中東専門誌などによると、SNSを中心に「ウクライナでの戦闘任務に熟練の戦闘員を募集」という徴募の広告が出回っており、報酬は約3000ドル。この報酬が一時金なのか、1カ月の給料なのかは不明だが、戦闘員個人の戦闘経験と専門性、熟練度によって異なるという。

 広告の一部はシリア軍の最強、最大の「第4機甲師団」の兵士に向けられたものとされ、義勇兵の構成はシリア正規軍の兵士や親アサド・シリア政権の民兵が中心と見られている。応募を希望する戦闘員は氏名や携帯番号などの連絡先、専門とする戦闘任務を記すようになっている。

 内戦で経済が壊滅状態のシリアでは軍の将兵への給与も滞っており、彼らにとって3000ドルというのは大金だ。義勇兵とは言うものの、その実態はカネ目当ての傭兵で、ウクライナ軍と戦う大義などはない。中東専門誌によると、ロシア国防省はウクライナに向かうシリア人部隊と見られる動画を公表している。

「ワグネル」の正体
 ロシア軍の意向を受けて徴募を担当しているのは事実上、軍の別働部隊と言われている「ワグネル」とされる。ウクライナ戦争でのロシア軍兵士の戦死者は4000人を超えていると伝えられているが、「義勇兵はこの戦死者の穴を埋めるための補充であり、ロシア兵の損害を最小限にするための政策。ロシア軍の侵攻作戦がうまくいっていない証拠だ」(ベイルートの専門家)との見方が強い。
0002きつねうどん ★
垢版 |
2022/03/14(月) 07:18:04.90ID:CAP_USER
 ウクライナの首都キエフに迫るロシア軍は今後、待ち構えるウクライナ軍との間で激しい市街戦を想定していると見られている。市街戦では民間人の死傷者の急増が懸念されているが、シリア人傭兵部隊は市街戦の前線に投入され、民間人の殺りくをも辞さない作戦に投じられる可能性が高い。汚れ役≠フ役割を担わされるということだ。

 「ワグネル」の実態は謎に包まれている。情報を総合すると、同組織の創設者は元ロシア軍兵士のドミトリー・ウトキン氏。2016年12月、クレムリンの式典でプーチン大統領と一緒にいるところを目撃されている。同氏はナチのタトゥーを入れているとされる。「ワグネル」という名称もヒトラーが好んだドイツの作曲家ワーグナーにちなむものという。

 現在の実際の経営者はロシアの実業家のエフゲニー・プリゴジン氏。プーチン大統領に近く、16年の米大統領選への干渉容疑で、米国内で起訴されているいわくつきの人物だ。今回のウクライナ侵略でも、その強大なネットワークを使って欧米向けに偽情報を流し続けているとされる。

 「ワグネル」は14年のクリミア併合でロシア軍の先兵として浮上、その後のウクライナ東部ドネツク州などでの戦闘に参戦していたと伝えられており、今回のウクライナ侵略でも重要な役割を果たしていると見られている。

 ワシントンの専門機関などによると、「ワグネル」は16年以降、28カ国に活動の足跡を残しているが、うち18カ国はアフリカだ。シリアやリビア内戦でも、その存在が取り沙汰されてきた。同社はリビア内戦では、数百人規模のシリア人傭兵を送り込んだ。

 しかし、「ワグネル」の実態は不明の部分が多い。英作家フレデリック・フォーサイスの小説『戦争の犬たち』を彷彿させるような活動をしていると言われるが、18年に中央アフリカでの暗躍ぶりを取材していたジャーナリストが何者かに殺害されたり、シリア内戦の活動を伝えたロシア人記者が自宅のアパートから転落死するなど、不可解な出来事も起きている。

アサド政権に打撃
 しかし、シリアのアサド大統領にとっては、最強の正規軍から傭兵として数千人の兵士が引き抜かれるのは極めて危険だ。内戦は膠着状態にあるが、シリア北西部イドリブ県は依然、「シリア解放委員会」などの反体制派が支配しており、正規軍が弱体化した機会に乗じて、彼らが一気に攻勢に出る可能性があるからだ。

 アサド政権はロシアの軍事力で政権を維持してきたが、正規軍の力がそがれた上、駐留していたロシア軍がウクライナに回るようなことになれば、反体制派との戦力バランスが崩れかねない。だが、だからと言って兵士の徴募というロシアの意向には反対できないのが実情だろう。

 ウクライナ戦争は政治的な面でもアサド大統領にとっては大きなマイナスだ。シリアは内戦でスンニ派イスラム教徒を弾圧したなどとしてアラブ連盟から除名された。しかし、最近になって一部のペルシャ湾岸諸国と関係改善、アラブ世界への復帰も見え始めていた。ウクライナ戦争はこうした動きに水をさしかねない。ロシアに逆らえない大統領は大きなジレンマに直面した格好だ。

https://wedge.ismedia.jp/articles/-/26049
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