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ウクライナから避難し、ドイツ・ベルリンに向かう列車に乗る女性と子ども=18日、ポーランド南部クラクフ(ゲッティ=共同)

ロシア国防省は19日、航空機から発射する極超音速巡航ミサイル「キンジャル」を18日にウクライナ西部イワノフランコフスク州で初めて実戦使用し、武器貯蔵施設を破壊したと発表した。ウクライナに侵攻した露軍は当初の目標を達成できず、無差別攻撃に軸足を移し始めたとみられ、今後、民間人の犠牲がさらに増える恐れがある。国内外へ逃れたウクライナ人は1千万人近くに達した。

国際移住機関(IOM)は18日、ウクライナの国内避難民が16日時点で648万人になったと発表。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、18日までに国外へ避難した人は327万人としており、合計すると総人口の2割以上に当たる975万人に達した。さらに1200万人以上が危険地域から逃れられない状態にあると推定され、人道危機が深刻になっている。

こうした中、フランスのマクロン大統領、ドイツのショルツ首相は18日、プーチン露大統領とそれぞれ電話で会談し、人道状況の改善と停戦を求めた。仏大統領府によると、マクロン氏はウクライナ東部で露軍がマリウポリの劇場を空爆したことに対し、「深刻な懸念」を伝えた。

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