1975年3月25日に放送された『ゲッターロボG』の最終回「大決戦! 日本上空!」では、ゲッターの宿敵、ブライ大帝が仕掛けた一大決戦のなか、ハヤトはメカ闇虫鬼を内部から破壊し、爆発のなかに姿を消します。ハヤト不在の状況で、早乙女ミチルがゲッターライガーに乗り込んで挑んだ、同作の最終決戦を振り返ります。

ハヤト不在のゲッターロボG

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最終回「大決戦! 日本上空!」が収録された、「ゲッターロボG VOL.3」DVD(東映)

 47年前の今日、1975年3月25日は、アニメ『ゲッターロボG』の最終回「大決戦! 日本上空!」が放送された日です。『ゲッターロボG』の最終回は前作『ゲッターロボ』から続いた偉大な作品の最後にふさわしく、37話からの全3話で構成されたスケールの大きいストーリーが繰り広げられました。

 世界の大都市ニューヨーク、モスクワ、パリ、ロンドンなどを襲った6体のメカロボットは合体し、合体百鬼ロボットとなり、ゲッターロボGを苦しめました。苦戦の末にシャインスパークで撃破に成功したと思いきや、合体百鬼ロボットは光弾の直撃寸前に分離しており健在だったのです。

 東京に姿を現した合体百鬼ロボットの迎撃に向かったゲッターチームでしたが、あまりにも巨大な相手に再度の苦闘を余儀なくされます。追い詰められたゲッターGは起死回生のシャインスパークを放とうとしましたが、合体百鬼ロボットはすかさずメカ甲角鬼とメカ闇虫鬼の2体を分離し、甲角鬼をゲッターGの足止めに残して、闇虫鬼を早乙女研究所の襲撃に向かわせたのです。

 かろうじて甲角鬼を倒したものの、ゲッターGはエネルギー切れを起こして不時着、補給のために出撃した早乙女ミチルのレディコマンドが危機に陥ったのを見たハヤトはコクピットを飛び出し、ミチルとパイロットを交代し、メカ闇虫鬼に乗り込んで内部からの破壊に成功したものの、そのまま行方知れずとなってしまいました。ここまでが、最終回直前の状況です。

 ハヤトを失い、悲しみにくれるリョウ、ベンケイ、そしてミチルでしたが、巨大百鬼ロボットはいまだ健在の状況でした。早乙女研究所も半壊していましたが、早乙女博士は打ちひしがれる3人に、最後まで戦おうと決意を語ります。

 東京を火の海にされた日本政府もついに重い腰を上げ、百鬼帝国に対し決戦を挑むために国防軍を展開します。ライガー号にはハヤトの代わりにミチルが乗り込んだゲッターGも作戦に呼応して出撃し、ついに最後の戦いの火ぶたは切って落とされたのです。

生きていたハヤト。しかし……

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ゲッターポセイドンと車弁慶が描かれる、「ゲッターロボG VOL.2」DVD(東映)

 一方そのころ、ハヤトは百鬼帝国の囚われの身となっていました。メカ闇虫鬼の崩壊に巻き込まれたハヤトは、瓦礫の下敷きになり気を失ったところをヒドラー元帥により引きずり出され、人質として拘束されていたのです。

 ハヤトをどのように扱うかとほくそえむブライ大帝とヒドラー元帥でしたが、戦いは巨大百鬼ロボット有利に展開していたため、いったん保留となりました。このわずかな緩みが、後に決定的な状況を作り上げたのです。