茨城県内の高校で、教員の不祥事が相次いでいる。大井川知事は24日の記者会見で、「根本的に何かおかしいのではないかと思わざるを得ない」と苦言を呈した。

 県教育委員会は23日、部下職員に不適切なメッセージを送付するなどしたとして、県北地域の校長(56)を停職12か月の懲戒処分とした。ほかにも、県立水戸一高の男性教員(36)を停職4か月の懲戒処分とし、県立石岡一高の校長(60)ら4人を減給の懲戒処分としている。

 県教委によると、男性教員は未成年者の裸の動画を自宅のパソコンに取り込み、インターネット上で2021年3月、不特定多数が閲覧できる状態にしていた。児童買春・児童ポルノ禁止法違反で罰金70万円の略式命令を受けている。

 石岡一高は入試で、受験生1人の国語の得点を加算せず、不合格にしていた。校長の判断で得点の検算を実施していなかった。

 大井川知事は「教師としてあるまじき行為も含まれている。県民の信頼を損なう形になり、残念と言わざるを得ない」と述べた。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20220325-OYT1T50328/