[ロンドン 31日 ロイター] - 英政府は31日、ロシアのプーチン大統領の「フェイク(偽)ニュースや偽情報」を拡散しているとし、ロシアの国営メディア「RT」や「スプートニク」の幹部とキャスター、運営組織を含む14の個人や団体を制裁対象に追加すると発表した。

トラス英外相は声明で「プーチン大統領のウクライナにおける戦争はうその渦が基盤になっている」とし、「ロシア大統領府の偽情報を暴露する」と述べた。

英政府が制裁対象としたのは、RTのマネジング・ディレクター、アレクセイ・ニコロフ氏のほか、国営テレビのキャスターのセルゲイ・ブリリョフ氏、スプートニク編集長のアントン・アニシモフ氏ら。RTを傘下に持つ国営のTVノーボスチのほか、スプートニクを傘下に持つロシア・セゴドニアも対象とした。

新たな制裁の対象には、ロシアのシンクタンク「戦略的文化財団」の関係者7人や、ウクライナ南部マリウポリ砲撃の計画や実行の責任を担っていたとされるロシア国家防衛管理センター所長も含まれる。

RTのアンナ・ベルキナ副編集長は、今回の制裁措置で「英政府は 報道の自由を葬った」と非難。「ニュースを求める視聴者に提供を続ける」と述べた。

https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-britain-sanctions-idJPKCN2LS1UK