長野県諏訪地方で6年に1度行われる諏訪大社御柱祭が2日開幕し、伐採された柱を里へと運び出す「山出し」が行われた。

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諏訪大社御柱祭の「上社山出し」で、トレーラーで搬送される御柱(2日午前、長野県原村で)=早坂洋祐撮影

 今回は新型コロナウイルス感染対策として、山出しの日程を通常の3日間から短縮したほか、氏子による柱の 曳行えいこう などを中止した。特に、柱を急斜面で滑り落とす最大の見せ場「木落し」を取りやめたのは、1200年以上の祭りの歴史で初めてという。

 この日に運ぶ柱は上社(諏訪市、茅野市)の8本。午前9時45分頃、花火の音を合図に、最初の2本を乗せたトレーラーが、山中の保管場所から約17キロ離れた里へ向けて出発した。

 父親と訪れた地元の小学3年の男児(8)は「柱を綱で引けなくて残念だったけど、次回はぜひ引いてみたい」と話した。

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