https://wedge.ismcdn.jp/mwimgs/b/0/1200m/img_b051c4f305581a6959225c61f6d19d8c199940.jpg
ズバイダ・アブドゥル・ジャリル、フランシス・マオ、BBCニュース

北朝鮮で25日夜、軍事パレードが開催された。最高指導者の金正恩(キム・ジョンウン)総書記は、核戦力の強化を誓うなど、挑戦的な演説を行った。

この日のパレードは、朝鮮人民軍の創設90年の記念日に合わせて行われた。国連が北朝鮮に対して禁止している大陸間弾道ミサイル(ICBM)も展示された。

北朝鮮は先月、これまでで最大とされるICBMの発射実験を実施。ICBMの実験は2017年以降で初めてで、国際社会の多くが非難した。

ICBMは核攻撃のために開発され、北朝鮮の攻撃範囲をアメリカまで広げるものとなっている。発射実験後、アメリカも北朝鮮に数種類の制裁を科した。

だが、金総書記はこれまでのところ、非難を浴びても態度を変える様子は見せていない。

朝鮮中央通信(KCNA)によると、金氏は、「核戦力を最速ペースで強化・開発するため、措置を取り続ける」と表明。核戦力について、いつでも行使できるよう「準備が欠かせない」と付け加えた。

金氏はまた、北朝鮮の核兵器は基本的に戦争に対する抑止力だが、他の手段としても使えると述べた。これは、攻撃されれば反撃するとした、これまでの発言と一致する。

国営メディアが公開したパレードの写真には、大型ICBM「火星17」が写っている。北朝鮮は先月、この巨大なICBMの初の発射実験に成功したと発表した。

ただ、韓国の専門家は、発射実験に成功したのか疑わしいと述べている。
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/26492