https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1651717269/

「ウクライナには米国主導の生物兵器研究所がある」。数年前からSNSなどで繰り返し流れ、「ばかげている」「陰謀論」と米欧諸国が明確に否定してきた誤情報だ。
だが、ロシアのウクライナ侵攻前後の1週間で、ツイッターのユーザーが同趣旨の投稿を目にしたのは日本語圏だけでも900万回にも上るという。

侵攻を正当化するロシアの主張に沿った情報に共鳴し、拡散しているのは一体誰なのか――。


陰謀論、反ワクチンの影


ロシアの侵攻が始まった2月下旬、仙台市のインターネットセキュリティー会社Sola.com(ソラコム)の情報分析担当者が目を止めたのは、
「ウクライナには米国主導の生物兵器研究所がある」とのSNSの投稿だった。

分析すると、フォロワー数が1万人を超える影響力が大きい20近いアカウント(発信者)が拡散のハブとなっていたことが判明した。

ソラコムは2021年から真偽不明の情報や陰謀論を拡散している日本語のアカウントに着目し、
ツイッターなどの投稿内容や拡散経路などの分析を続けてきた。

従来分析の対象としてきたアカウントは、主に米国の極右系陰謀論「Qアノン」に共鳴した内容や新型コロナウイルスのワクチンを巡る誤情報を発信していたが、
ウクライナ侵攻の直前からロシア政府の主張に沿った投稿を拡散する傾向がみられ始めたという。