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ロシア軍から奪還した村で警戒活動に当たるウクライナ軍の兵士=ウクライナ北東部ハリコフで2022年5月14日、AP

 ウクライナ軍は14日、ロシア軍が攻略を図っていたウクライナ第2の都市の北東部ハリコフから撤退を始めたと発表した。英紙ガーディアンなどが伝えた。ウクライナ軍の反転攻勢で国境付近まで退却を余儀なくされた模様で、2月の侵攻開始以来、連日続いていた砲撃は収まったという。

 ハリコフの市長は英BBC放送に「市内にロシア兵の姿はなく、ロシア軍の戦車なども除去した」と述べた。退避していた市民も徐々に市内に戻り始めたという。

 また、ゼレンスキー大統領は13日のビデオ演説で、これまでロシア側の侵攻を受けていたウクライナ国内の計1015の集落を再び奪還したと発表し、「ハリコフ州全域も次第に解放しつつある」と述べた。

 一方、ロイター通信によると、ロシア国防省は14日までに、ウクライナ軍の武器庫などの軍事施設を攻撃し、東部ドンバス地方などで約100人を殺害したと発表した。【ロンドン篠田航一】

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