昔と違い うつ病発祥と原因物質の関係性は明らかになってきている。

上島さんも岡村さんも、ドッキリ企画など過重なストレス刺激を長年浴び続けた結果、ストレスホルモンであるコルチゾールの調整システムが壊れ、脳へのダメージが蓄積して鬱病になったと考えられる。

現代の精紳医学や脳科学からみれば、いつ来るか分からない過重なドッキリ企画を周囲が連発したり、過重に身体を張ったお笑いを常に求めるのは、

ストレスホルモンを介して当人の脳細胞へ極めて悪く作用するのは当たり前の話。こうした事が幾重にも積み重なれば人間性をも奪ってしまう。

これを良しとしているのが、低レベルなテレビ界・芸能界であり、低レベルな視聴者層というわけだ。

人が死んでいるのに、テレビ界はその深い背景に立ち入らず、自殺はよくない、そのように死んではダメというコメントを並べているだけ。

よーく考えてみてほしい。自分が常にビックリさせられるような環境にいたらどうだろうか、自分がストレスにさらされる環境に常にいたらどうだろうか。

この昭和のお笑いと昭和マインドは等符合の側面があるし、人をボロボロにし使い捨てにする風土との共通性も垣間見えてくる。

上島さん自殺の件が現代日本に投げかけているのは、失われた30年の間に この社会は何も変わってないということだ。