木の枝にかみつこうとしているのは、特定外来生物に指定されている「カミツキガメ」。

口を大きく開けて、職員を威嚇している。

人の指をかむなどのおそれもある、このカミツキガメ。

5月から活動が活発化することから、千葉県で20日、捕獲作戦が行われた。

その場所は、日本で最もカミツキガメが生息しているとされる、印旛沼。

2日前に仕掛けられたわなを、担当者が引き上げる。

中にいたのは、体長20cmほどのオスとメス。
攻撃しようとしているのか、首を激しく動かしている。

手足の爪も鋭くとがっていて、注意が必要だが、なんといっても危険なのは、その名の通り「かみつき攻撃」。

専門家によると、口はカミソリのように堅く鋭いため、万が一、指をかまれたりすると、大けがをするおそれがある。

仕掛けたわなからは、その後もカミツキガメが見つかった。

今回、15カ所に仕掛けたわなにより、オス4匹・メス2匹の合計6匹のカミツキガメが捕獲された。

2007年から、この捕獲作業を始めている千葉県。

ここ数年は、年間1,300匹以上を捕獲していて、生息数は年々減ってきているとしている。

それでも、付近の住民からは、不安の声が聞かれた。

近隣住民「かまれたら指取れちゃいますよ。知らないで田んぼ入って、草取りやって、触ったら危ないですよね。大きいのは本当に大きい、これバケモンじゃって」

専門家は、カミツキガメを見つけた際は捕まえずに、市町村や警察に連絡してほしいとしている。

https://www.fnn.jp/articles/CX/363051