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放置された古タイヤに首を突っ込み、抜けなくなったキツネ。約1万匹のキツネが生息するロンドンでは、こうしたハプニングが相次いでいる=英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)提供

 約1万匹のキツネがいるとされる英国の首都ロンドンで、古タイヤに入り込んで首が抜けなくなった子ギツネが救助される例が4月下旬以降に4件相次いで発生した。200年近い歴史を持つ英国の動物愛護団体・王立動物虐待防止協会(RSPCA)は「タイヤを屋外に放置しないで」と注意を呼びかけている。20日までに英紙デーリー・テレグラフ、タイムズなど各紙も写真付きで報じ、話題になっている。

 同協会のニック・ジョナス氏によると、子ギツネは好奇心が強く、タイヤの中に「えさがあると考え、首を突っ込んでしまう」という。その後、首を抜く時には大きな耳が邪魔になり、そのまま動けなくなるとみられる。ジョナス氏は「約1カ月に4件は異常。気をつけてタイヤを保管してほしい」と話す。

 英国のキツネ愛護団体「フォックス・プロジェクト」のトレバー・ウィリアムズ氏によると、ロンドンには約1万匹のキツネが生息。「ロンドンのキツネは春先に子供を産むので、この時期は数が増える」という。【ロンドン篠田航一】

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