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国際手配中の日本赤軍メンバー7人(警視庁提供)

 日本赤軍をめぐっては、世界各地で起こしたテロ事件に関与したとして、国際手配されたメンバー7人が逃亡を続けている。警察当局は「事件はまだ終わっていない」とし、重信房子元最高幹部(76)の出所後も警戒を強める。

 日本赤軍は、70年安保闘争を主導した共産主義者同盟赤軍派が革命の拠点を求めて海外に渡り、結成したテロ組織。今月30日に発生から50年となるイスラエルのロッド空港乱射(1972年)をはじめ、オランダ・ハーグの仏大使館占拠(74年)、バングラデシュ・ダッカ空港に緊急着陸した日航機乗っ取り(77年)などの事件を起こした。

 国際手配されているのは坂東国男(75)、佐々木規夫(73)、松田久(73)、奥平純三(73)、大道寺あや子(73)、仁平映(76)、岡本公三(74)各容疑者。海外逃亡した後、消息は不明で、警察幹部は「ひそかに帰国し、国内で潜伏中の可能性もある」と指摘する。

 警視庁は今年2月、7人の手配写真や似顔絵を使った動画を作成。同庁ホームページやユーチューブなどで公開し改めて情報提供を呼び掛けた。

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