静岡県の立場はどう受け止められたのでしょうか。川勝平太知事がリニアによる地域振興に期待をかける岐阜県中津川市の市長と面会し、「リニア建設には反対していない」と伝えました。

6月1日、岐阜県の中津川市役所を訪れ、青山市長と非公開で面会した川勝知事。中津川市はリニア新幹線の駅と車両基地の建設が予定されていて、リニアによる雇用拡大や観光振興に期待が寄せられています。そんな開業を心待ちにする「リニアのまち」の市長に川勝知事が伝えたのは…。

<川勝平太知事>

「静岡県が南アルプスの自然環境と水を守ることの説明をしたのと同時に、リニアが完成すれば、のぞみの機能がリニアに移るのでひかりとこだまの本数が増えるということで、東西の便がはるかによくなるので全然反対しているのではないと」

南アルプスのトンネル工事には反対しているものの「リニア新幹線自体に反対しているわけではない」ことを伝えた川勝知事。これに対し、早期開業を望む中津川市長は。

<中津川市 青山節児市長>

「『我々も同じ課題を抱えてますよ』と。知事にはこうしてくださいと言えなかったですけども、私どもはJR東海との協議を岐阜県と一緒になって行っていますと、そういう話をさせていただきました」

知事は今回の訪問で車両基地の建設現場も訪れ、順調に進む工事の様子に感心していたということです。

https://newsdig.tbs.co.jp/list/sbs/article?id=sbsv-20220601-00000013