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グラビティー・インダストリーズ社のユーチューブから

 アイアンマンのように空を飛ぶことができるジェットスーツ。すでに実験段階を終え、さまざまな使用方法が試行されているが、困難な天候下や地形での山の遭難事故の緊急救命作業に革命的変化を起こしそうだ。

 先日、ヘリコプターを利用した救命救急サービスを提供する英国の慈善団体「グレートノース航空救急サービス(GNAAS)」の隊員ジェイミー・ウォルシュさんが、英グラビティー・インダストリーズ社が開発した1000馬力のジェットスーツを装備し、イングランドで3番めに高い標高950メートルの山ヘルベリンの頂上を目指した。

 結果は、徒歩だと頂上まで1時間20分ほどかかる行程をわずか3分30秒で到達!

 グラビティー社が、その過程を記録した動画をユーチューブで公開し、話題だ。写真はそのひとコマ。山肌に沿って飛びながら頂上を目指すGNAASのジェイミーさんだ。

 同社創立者のリチャード・ブラウニングさんはこう語った。

「徒歩、車両、ヘリなどでたどり着くのが不可能な天候や地形であっても、迅速に救急隊員を負傷者のもとへ送り届けることができます」

 ジェミーさんはたった6日間の訓練を受けただけ。今現在、約500人がジェットスーツの訓練を受けているという。ジェットスーツによって、これまでなら遭難死していた人が救助される事例が出るのは時間の問題かも?

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/306156