5日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、ジャーナリストの青木理氏が防衛費の引き上げに否定的な見解を表明。その内容が物議を醸している。

 番組は、岸田文雄首相がアメリカのバイデン大統領と会談後、記者会見で「日本の防衛力を抜本的に強化し、その裏付けとなる防衛費の相当な増額する」と示したニュースを紹介し、青木氏に意見を求める。

 同氏は「各紙の世論調査を見てもね、防衛費は増やすべきじゃないかっていうのがものすごく増えて7割くらいになってるんですね。おそらくはロシアによるウクライナ侵攻のショックっていうのが大きいんでしょうけれど、ただ日本ってちょっと冷静になって考えないといけないんですけれど、専守防衛とか必要最小限って言いつつ、防衛費、いわゆる軍事支出は世界第9位なんですね」と話す。

 そして、「これを一部の政治家が言っているように倍増すると、GDP比で2%にすると実はこれ世界3位になるんですよ。これが果たして専守防衛とか必要最小限なのかっていう議論もありますし、財源が本当にいくらでもあるんだったらともかく、財源でもちろん限りがあるわけですね」などと防衛費の増額に否定的な見解を示す。

 続けて、「防衛力の整備は必要にしてもね、力には力なのか。それとも教育だったりとか子育てだったりっていうところに、金を使うのか。そういうことを考えると、国防費を大幅な倍増っていうのをそのままやっていいとは僕は全く思わないです」と斬った。

 防衛費の増額を疑問視した青木氏に、一部視聴者からは「その通り」「よく言った」などと賛同の声が上がる。

 しかし、「国民の生命を守らなければ教育も子育てもできない」「専守防衛、必要最小限ならもっと防衛費を増やすべきでしょ」「中国が軍拡をしている。そのことを語らず、ただ日本は防衛力を強化するなと言う。どこの国の目線なんだ」「世界第三位の経済大国の防衛費が九位というのが問題」「日本人の生命を守ろうとしていない」「民意を無視するな」などと怒りや疑問の声が数多く上がっていた。

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