韓国の国民食として親しまれたチキンに“最大の危機”が到来中「庶民の食べ物が食べられない」
「もう外でお昼は食べられないな」

相次ぐ物価の高騰によって、値上げが続く韓国の外食産業。高額ランチを忌避する人も多く、せっかく新型コロナの自粛期間が過ぎたというのに、外食産業の危機は継続している。

様々なメディアを通しても外食価格の高騰が取りだたされるが、実際にどれくらい上がっているのだろうか。

6月12日、韓国の統計庁国家統計ポータル(KOSIS)によると、5月の外食物価指数は昨年12月より4.2%上がり、全体消費者物価指数上昇率(3.4%)を上回ったことを明かした。

39種類の外食品目価格がすべて昨年末より上がったが、なかでもチキン(6.6%)の上昇率が最も高い結果に。韓国チキンはもはや世界的な“Kフード”でもあるだけに、そのダメージは深刻だ。

現在、韓国の主要チキンフランチャイズの代表メニュー(フライドチキン)価格は1個あたり1万6000~2万ウォン(約1600~2000円)が平均だが、これらは昨年末から年始にかけておよそ1000~2000ウォン(約100~200円)上がった価格になる。

高騰の原因は、原材料である鶏肉、天ぷら粉、食用油などの価格上昇だ。

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韓国風チキン(写真=写真ac)

チキンに次いで値上がりしたのが、これまた韓国人が好むジャジャン麺(6.3%)であり、トッポッキ(6.0%)なども続いた。

相次ぐ値上がりに韓国内でも、「うん、チキンはもう食べられないとわかった…高すぎる」「チキンフランチャイズの大企業に不買運動をするしかない」「庶民の食べ物も食べられない最悪な国になってしまった」など、悲嘆の声が上がっている。

韓国の国民食として親しまれてきたチキンだが、庶民の手から離れてしまったら、その文化も衰退する一方だ。政府にはどうにか対策してほしいものだが…。

(文=サーチコリアニュース編集部)

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