「キムチ宗主国」とされる韓国にとって、2022年は苦難の年なのだろうか。

今年3月には、大手キムチメーカーが腐った白菜でキムチを作っていたことが発覚し、壮絶なバッシングを受けた。

そして5月末には学校の給食に使われたヨルムキムチ(大根の葉を使ったキムチ)の中から、カエルの死体が2度にわたって発見されるという事件まで起きた。

度を超したトラブルの連続に、韓国内でも「韓国でずさんな管理をされた飲食物は食べるのが怖い」「口にするものなのに、この意識の低さはどうにかしてほしい」など批判の声が止まない状態だ。

こうした事態を受け、韓国教育部は全国の学校に納品している業者170カ所を全点検することを明かした。

その対象となったのが、2度も“カエル混入”を起こしたヨルムキムチを扱う業者であり、7月にかけて食品安全管理認証基準(HACCP)を担当する食品医薬品安全処と合同調査が行われる。

キムチの納品業者の衛生と異物管理の全体的な実態を確認し、原材料および製品管理、保管・洗浄・調理に至るヨルムキムチの製造過程、異物検収などが具体的に評価される予定だ。

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不祥事続きの韓国キムチ産業だけに、結果が恐ろしいことにならないことを祈るばかりだ。

また、この調査結果が出そろうであろう夏休み前まで、ヨルムキムチを除外するようにも指示を出している。

政府による迅速な対応だが、国民の反応は冷ややかだ。「ヨルムキムチだけを目の敵にしても根本的な解決にはならない」「そもそもキムチだけをチェックするのではなく、全体的なチェックが必要だ」など、韓国内での飲食物の衛生管理に異を唱える声が多く上がった。

相次ぐ不祥事によって、若者のキムチ離れまでささやかれる韓国。「キムチ宗主国」の名誉は挽回できるのだろうか。

(文=サーチコリアニュース編集部)

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