【香港=吉岡みゆき】香港で中国の 習近平(シージンピン) 国家主席との集合写真に写った香港立法会(議会)議員が3日、新型コロナウイルスへの感染を明らかにした。「ゼロコロナ」政策を掲げる習氏に対し、香港政府が感染対策の不備を露呈した形となり、「中国政府の怒りを買った」(中国共産党関係者)との見方が出ている。

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6月30日、香港で、習氏(前列中央)の真後ろに何議員(最後列中央)が立って撮影された集合写真(香港政府ホームページから)

 写真は、習氏が香港を訪問した6月30日に撮影された。習氏の真後ろに立っていた何俊賢議員が今月1日の検査で感染の疑いがあると判明し、同日の香港返還25年式典を欠席。翌2日の検査で感染が確定したという。

 香港政府は、習氏に面会する議員に対し、6月23日以降は公共交通機関を利用せずに職場と自宅だけを往復するよう指示。同月29日からは、指定したホテルで隔離していた。

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