権力者よりも影響力を持つ「他人の目」
今回、我々が目撃しているのは、マスク着用に関して政府が見解を出し、その政府見解にほとんどの人が従っていないという状況です。

このことは、日本においては、人の行動に大きな影響力を持つのは必ずしも社会階層の上層部の決定ではないかもしれないということを意味します。

これは、ホフステード指数で見ても説明がつきます。日本の権力格差のスコアは54です。
これは、日本が必ずしも権力格差の高い文化というわけではないことを示しています。

権力格差が高い文化であれば、政府の見解が明確に出されたのであれば、多くの人がその見解に従う可能性が高くなります。
日本の場合は権力格差スコアはほぼ真ん中で、明確に高いわけではないので、政府の見解が出たとしても、それに従わない人々が多く出ても不思議ではありません。

人々が権力に従うわけでなく、また個人主義でもない為、個人の方針に基づいて意思決定しているわけでもない。
それでは一体、日本において人々は何に基づいて意思決定をしているのでしょうか?

ここで、人の行動に影響力を持つものとして出てくるのが「他人の目」です。
https://hofstede.jp/japanese-masks/