今話題のグルメの映像からヒットの理由を探る新コーナー「うま撮」。今回は、セブン-イレブンやコストコも新商品を発売、味も見た目もインパクト抜群、いま注目を集めている「肉サンド」を調査した。

スマホで撮影したくなる断面
いつでも手軽にお肉を楽しめる「肉サンド」。新たに肉サンドを扱うお店も増えるなど、いま盛り上がりを見せている。

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6月には、セブンイレブン・コストコからも肉サンドを発売。そんな、いまの肉サンドには特徴がある。

日本サンドイッチ協会会長 フードスタイリスト・唯根命美さん:
ステーキサンドや牛カツサンドとか、牛肉を様々な形で調理した、ボリューム感あふれる肉サンドが人気になってきている

東京都下北沢で、店前に列をつくっているサンドイッチ専門店「STABLER Shimokitazawa Meatsand」。

店内にはたくさんの女性客の姿やスマホで肉サンドを撮影しているお客さんがいる。お客さんのお目当ては何だろうか?話を聞くと、「肉サンド」「肉サンドが食べたくて」や「すごくきれいで、断面が」「サンドの断面図がおいしそうだなと思ったんで」という声。

一体どのような断面なのだろうか?ついつい撮りたくなってしまう、ボリューミーな断面をうま撮。

たくさんのお客さんがスマホで撮影していた断面から現れたのは、中にぎっしりと並べられているステーキ。

この迫力あるステーキサンドは、1日に300食売り上げたこともあるという「下北沢ミートサンドダブル」1850円。

STABLER 代表・鈴木悠基さん:
飲食店なので、もはや美味しいのは当たり前、一度見たら忘れられない美しい断面にこだわって開発しました

使用しているのは、アメリカ産牛肉の「サガリ」という柔らかい肉質の部位。可能な限り脂身を削ぎ落し、歯切れの良い肉のみを厳選している。

食べたお客さんは、「ボリューミーで美味しい」「ザ・肉って感じ」「肉の分厚さがバンッってインパクトありました。気付いたら手が止まらない」と話す。SNSでも多くの方が断面の動画を投稿するほど、ボリューミーな肉サンド。

お客さんを見てみると、「やばい!どうやって食べるんだろう」とあまりの大きさにびっくりしている。口に運ぶと思わず笑顔に。

渡邊渚アナウンサー:
お肉の味がとっても濃くて、このBBQソースとマスタードのほどよい酸味、見た目のインパクトに負けていない、お肉を存分に感じられる

分厚いけどあっさり!レア赤肉の牛カツ
2022年2月に東京都代官山にオープンしたお店「nami.nami」。

ここの肉サンドは、牛カツを使ったサンドイッチ「牛ヒレカツサンド」2500円。

食べたお客さんに話を聞くと、「ボリュームがすごいので、食べきれるかなと思ったんですけど、食べてみたらあっさり」と話す。なぜ、このボリューム感であっさり食べられのだろうか?うま撮した。

パンに挟まっているのは、さくさく食感の衣をまとった牛ヒレカツ。高温で短時間揚げたあと、余熱で火を通しているため、外はサクッと中のお肉は柔らかいレアな牛カツに仕上がっている。

分厚く、ボリューミーな牛ヒレカツサンドだが、お客さんは「さっぱりしていてパクパク食べられる感じ」と話す。さらっと食べられる理由は、味付けにあった。

油で揚げたばかりのまだアツアツのヒレカツが向かうのは、黒いたれ。

nami.nami・笠波耕平オーナー:
牛ヒレカツは“しょうゆだれ”にくぐらせて仕上げています

実は、このお店は和食専門店。たれは、香川県から取り寄せた、370年の歴史があるというかめびし醤油に、酒と砂糖のみを加えたこだわりの和風だれ。

大粒のマスタードを塗ったパンの上に、しょうゆだれにしっかり浸ったヒレカツを乗せれば、肉厚でもペロリと食べられる、あっさりとした味付けの和風牛カツサンドの完成。