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足立区に設置された「九条の碑」と、建立する会のメンバー=足立区柳原で

 平和憲法を目に見える形で示そうと、市民団体「『九条の碑』を建立する会」が球体の九条の碑を制作して東京都足立区柳原に設置した。

 碑は直径一メートルのステンレス製でピンク色の文字で憲法九条の条文が表面にぐるりと書かれている。区内の建築家よしだきんじさん(60)、みきさん(23)父娘がデザインした。きんじさんは「見た人が鏡のように碑に映り込む。平和の中に自分が生きていることを感じてほしい」と話す。

 会によると、九条の碑は沖縄県の各地や埼玉県春日部市をはじめ、国外にもあるが都内にはなかった。これを知った区民らが会を立ち上げ、募金して作った。寄付は全国から五百万円以上が集まった。中田好美事務局長は「九条を守らなければ。若い人にも注目してもらい、平和の象徴にしたい」と話した。

 先月にあった除幕式には、作家らが呼び掛け人になっている「九条の会」の事務局長で東大名誉教授の小森陽一さんも駆け付けた。問い合わせは中田事務局長。(三宅千智)

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