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7日、スペイン北部パンプローナで行われた伝統の牛追いで、牛と共に走る参加者ら(AFP時事)

 【パンプローナ(スペイン)AFP時事】スペイン北部パンプローナで7日、伝統の牛追いで有名な「サン・フェルミン祭」が2019年以来3年ぶりに開催された。新型コロナウイルス流行の影響で昨年まで2年連続で中止となっていた。

 牛追いには怖いもの知らずの数千人が参加。体重約500キロの6頭の牛と共に全長850メートルのコースを駆け抜けた。牛の角に突かれた人はいなかったが、転倒するなどして5人が病院に搬送された。

 英グラスゴーから参加したIT企業勤務の男性(46)は「久しぶりだったので、皆ちょっとぴりぴりしていた。どのように進んだかよく覚えていない」と振り返った。スペイン南部アンダルシア州から来た学生は「とてもわくわくして、体内にアドレナリンがあふれた」と興奮冷めやらぬ様子だった。

 祭りは米作家ヘミングウェイの小説「日はまた昇る」で有名になった。1930年代のスペイン内戦時代を除き、コロナで中止になるまで毎年開催されてきた。1910年以降16人が死亡している。

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