参院選の比例区で立憲民主党・辻元清美さん(62)の当選が決まりました。

 去年10月の衆院選で維新の候補に敗れ落選し、参院選の比例代表に初挑戦した辻元さんに密着しました。

 (辻元清美さん)「自分の人生もね、これで良かったんかって言ったら変やけど、立ち止まって考えたい。この時間を自分なりに内省しなきゃいけないなと、揺れ動いています」。

 これまでに衆議院で7回当選。国土交通副大臣も務め、日本のリベラル勢力の顔ともいえる存在でした。初当選から26年。心機一転、参院選への立候補を決めました。

 辻元さんが挑む「比例代表」では、日本全国を舞台に広く一票でも投じてもらわなければなりません。

 (辻元さん)「どこからでも投票できます。よろしくお願いします」「宮城県からも投票できる比例区です。辻元です」。

 復活をかける辻元さんは、時間を惜しんで各地を回り、全国の44の都道府県に足を運びました。ネットやSNSでも訴えてはいますが、基本は一人ひとりの顔をみて、声をかける「ドブ板選挙」。全国比例の選挙戦を、辻元さんは「スーパードブ板選挙」と呼びました。

辻元さんは、この厳しい全国行脚の中で、ひとつ、気づいたことがあるといいます。

 (辻元さん)「全国の農業の現状とか、都市と地方の格差とか、政策としてはやってたけれども、実感としてなかったんですよ、やっぱり。現場を見る、ということによって、もうちょっとバージョンアップというか。私が変わるチャンスを下さったという気持ち」。

 そして、いよいよ勝負が決するときが…。

 (辻元さん)「もう一度私、認めてもらえるかどうかっていう自分自身との戦いやったと思います。ずしりと重い責任を背中に背負って、もう一度国会の正門をくぐることになります。これからが本番だと思っております」。

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