https://cdn.mainichi.jp/vol1/2021/10/04/20211004k0000m010232000p/9.jpg
後藤茂之厚生労働相

 政府は26日午前の関係省庁会議で、欧州や米国で報告が相次ぐ感染症「サル痘」の感染者が国内で初めて確認されたことを受け、国内対応を再確認する方針だ。

 後藤茂之厚生労働相は閣議後の記者会見で「国際的に感染が急激に拡大しており、国内でも細心の注意を払う必要がある」と述べた上で、サル痘の主な感染経路は性的接触や発疹への接触などだと説明。「ただちに新型コロナウイルス感染症のような大規模な感染拡大が起こっていくものではない。少なくとも現時点で保健医療体制への影響は限定的と考えている」と述べた。

 自治体と連携して調査・監視体制を強化しており、天然痘ワクチンの接種や治療薬投与の体制も整えているとして、「WHO(世界保健機関)と連携しながら国内外の発生動向を監視し、必要な対策を講じる」と語った。

 厚労省は25日夜、欧州から7月中旬に帰国した東京都内在住の30代男性について、サル痘への感染を確認したと発表。発熱や頭痛、発疹の症状があるが、状態は安定しているという。欧州でサル痘と診断された人と接触歴があり、東京都は欧州で感染したとの見方を示している。【中川友希】

https://mainichi.jp/articles/20220726/k00/00m/040/063000c