韓国料理といえば、まっさきに思いつくのがキムチだろう。韓国は「キムチ宗主国」の異名を持つほどだ。

そんな韓国のキムチ事情だが、2022年は厳しいスタートを切った。大手キムチメーカーが腐った白菜でキムチを作っていたことが発覚し、国内外から大きな批判を受ける事態となったのだ。

他にも韓国キムチ産業にとって、無視できない事態が起っている。“中国産キムチ”の氾濫だ。

韓国関税庁が7月11日に発表したところによると、2022年5月までキムチ輸入量が7185万ドルを記録し、2021年同期比21.1%増加したことがわかった。これは、関連統計を集計し始めた2007年以降、最大の数字だ。

特に消費者の物価上昇率が5%を超え始めた5月のキムチ輸入額は1680万ドルで、前年同期比54%も急増。輸入額・輸入量ともに歴代最高だ。

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なお、韓国に入ってくる輸入キムチの99.9%は、中国産である。では、なぜ輸入キムチが増えているかというと、コロナ禍が一段落したことによる外食需要の増加と物価の上昇だ。食堂・給食に納品されるキムチは、韓国産が中国産より3倍ほど高い。

こうした結果に韓国内では、「我が国のキムチを食べましょう。中国産を食べてはいけません」「レストランでも中国産は絶対に食べない」「実は一般食堂のキムチのほとんどは中国産として認識されている。食べずに捨てられるのがほとんどなのに、なぜこんなに無駄に買って外貨を無駄にするのか、発想の転換が必要だと思う」など、“NO中国”を訴える人が多かった。

「キムチ宗主国」に迫り来る中国産の脅威。韓国はこの危機を乗り越えられるのだろうか。

(文=サーチコリアニュース編集部)

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