はじめに
 「世界戦争か、世界革命か」の歴史選択が真っ向から問われる時代がついに来た。今この時も続くウクライナ戦争、そして差し迫る米日帝国主義の中国侵略戦争と第3次世界大戦・核戦争を止めることができるのは、反帝国主義・反スターリン主義プロレタリア世界革命のみである。それを実現するのは戦争を自国政府打倒の内乱に転化する労働者階級の闘いであり、その国際連帯だ。
 この闘いは同時に、新自由主義の大崩壊をもってもはや完全に命脈が尽き底の底まで腐り果てた資本主義の社会を最終的に転覆し、労働者階級の手で人間が人間として生きられる社会(共産主義社会)を建設していく壮大な闘いへの突入だ。1917年のロシア革命が切り開いた道を全面的に継承し、完遂すべき時代に入ったのだ。
 革命的共産主義者同盟は、第8回大会でこうした時代の到来とそこにおける革命党・労働者党の任務を明確にし、反戦運動を基軸とする階級的労働運動路線を打ち立て、その実践に全力で挑戦してきた。22年前半の闘いはその第一歩を切り開いた。戦争情勢下で激化する革命と反革命との大激突にかちぬいて、この道をさらに徹底的、全面的に貫き発展させ、日帝・岸田政権打倒へ攻め上ろう。8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争を突破口に、9・23闘争を日米帝の中国侵略戦争絶対阻止の一大反戦闘争としてかちとり、安倍国葬を粉砕し、11・6労働者集会への大結集につなげよう。

Ⅰ世界戦争の開始と第8回大会から5カ月の飛躍と激闘
⑴5・15―5・22を頂点とする2022年前半の闘い
 われわれは昨年4月の日米首脳会談における台湾問題への言及を米日帝の対中戦略の大転換であると捉え、中国侵略戦争阻止の反戦闘争を「復帰」50年を迎える沖縄闘争を先頭に爆発させる決意を固め、本年1・1アピール、続く革共同第8回大会で「反戦闘争を基軸とする階級的労働運動路線」を明確にして闘ってきた。その最中でウクライナ戦争が始まった。これを中国侵略戦争―世界戦争・核戦争に向かう現実的プロセスが始まったものと捉え、ウクライナ反戦に全力で立ち上がった。
 そしてウクライナ戦争が米帝による中国侵略戦争の決断を背景にして、言わばその前哨戦として開始されたものであることを明確にすることで、日本労働者階級にとってのウクライナ反戦闘争は、核心的にも実践的・直接的にも中国侵略戦争阻止=自国政府打倒の闘いとして展開しなければならないことを打ち立てて闘いぬいてきた。
 このことが全く正しかったことは開戦以来の過程で証明されてきた。5月23日の日米首脳会談においてはバイデンが台湾有事への積極的な軍事介入を表明。6月末に開催され、日帝・岸田も出席したNATO(北大西洋条約機構)首脳会合では、NATOとしての戦略概念を改訂して初めて中国に言及し、ロシアもろとも粉砕すべき対象として中国を名指しした。