立憲民主党は3日、国会内で両院議員懇談会を開き、先の参院選の総括について議論した。総括の素案は、比例代表の得票で昨年の衆院選から400万票以上減らし、日本維新の会の後塵を拝したとして、「もはや立民が野党第一党であることは自明の前提ではない」と強い危機感を示した。

参院選の敗因については、泉健太代表が掲げた政策の「提案型」路線が「批判か提案か」の二者択一に自らを縛り、「『何をやりたいか分からない』という印象を有権者に与えた」と自己批判した。

また、野党間での候補者調整が不調だったことも敗因に挙げ、「野党がバラバラに候補者を擁立していたのでは戦えない」と指摘。その上で、「候補者調整は選挙の構図のみならず、国民全体のムードに直結し、選挙結果を大きく左右する」として「野党第一党としての求心力を高めつつ、今後も模索していく」と強調した。共産党との関係については言及しなかった。

立民は10日の党会合で参院選総括をまとめる予定だが、3日の会合で細かな表現ぶりをめぐって意見が噴出し、1回で終わらせるはずの両院議員懇談会は2回目も開かれる見通しだ。

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