ツクツクボウシが現れるのは、他のセミの声が小さくなってくる8月後半。セミといえば夏というイメージだが、同じ環境に生きるセミでも出現する時期は微妙にずれており、ツクツクボウシは晩夏から初秋、場合によっては秋真っ盛りのころまで鳴き続けることで知られている。

 ツクツクホウシに限らず、夏の終わりになるとコオロギやアオマツムシなどの「秋の鳴く虫」や、夏のあいだ山で暮らしたアキアカネなどのトンボも成熟して町に降りてくるので、真夏とは違った虫を観察することもできる。

 この時期になるとセミたちもだいぶ弱ってくるため案外捕まえやすく、自由研究のテーマとしてもぴったりと言えるだろう。

デイリー新潮編集部

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