【ニューヨーク=小林泰裕】英紙フィナンシャル・タイムズは16日、米ヘッジファンドのエリオット・マネジメントが、保有するソフトバンクグループ(SBG)の株式をほぼ全て売却したと報じた。「孫正義会長兼社長の能力に対する確信を失った」ためとしている。

 同紙によると、エリオットはSBGに25億ドル(約3300億円)投資していたが、年内に売却したという。

https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/08/20220817-OYT1I50073-1.jpg?type=large
ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長

 SBGの2022年4~6月期連結決算(国際会計基準)は最終利益が3兆1627億円の赤字で、日本の上場企業が計上した四半期ベースの最終赤字では過去最大だった。今月には、保有する中国IT大手アリババ集団の株式の一部を手放すと発表していた。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220817-OYT1T50125/