沖縄県の西表島や小浜島の海岸でことし5月から今月14日にかけて、軍隊で使用されたとみられる空の薬きょうが漂着物として相次いで見つかっていたことが19日分かった。竹富町によると、計335個で弾薬箱に入った状態だった。担当者は「空の薬きょうだったが、不発弾だったらと思うと怖い。海岸でそれらしきものを見つけても触らずに、警察に連絡してほしい」と呼びかけている。

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西表島と小浜島の海岸で見つかった空の薬きょうと弾薬箱(竹富町提供)

 5月22日に西表島東部の西船良橋付近の海岸で見つかった。8ミリ口径の193個で、弾薬箱を含めた重さは約4キロ。今月14日には小浜島西の海岸に漂着。20ミリ口径の142個で約26・4キロだった。いずれも住民が駐在所に届け出た。

 その後、八重山署から危険性はないと、漂着物として町に引き渡された。持ち主を示す手掛かりはなく、町が処分する方針。

(八重山支局・粟国祥輔)

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