【北京=三塚聖平】中国外務省の趙立堅(ちょう・りつけん)報道官は31日の記者会見で、バチェレ国連人権高等弁務官の現地視察結果をもとにした新疆(しんきょう)ウイグル自治区の人権状況をまとめた報告書について、「米国など少数の西側諸国の勢力が画策した茶番だ」と述べ、公表することに「断固とした反対」を表明した。

趙氏は、任期満了に伴い31日に退任するバチェレ氏に対して「正しい決定を行うことを望む」と呼びかけた。中国側は、米欧が批判する新疆の人権問題を否定しており、報告書を公にしないことで幕引きを図ろうとしているもようだ。

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