毎日新聞の元村有希子論説委員が4日放送のTBS「サンデーモーニング」に出演。9月27日に東京・日本武道館で営まれる予定の安倍晋三元首相の国葬について、「国葬でなければいけないのかと、国葬にふさわしい人であるのか。この2つの疑問がある」と指摘した。

 元村氏は「弔問外交なら政府と自民党の合同葬でもできる。国葬にふさわしい人であるかは、安倍さんと旧統一教会の関係がどんどん広がるにつれて、安倍さんはどうだったんだろうという疑問が膨らんでいる。この二つを説得力ある形で示すのは、『基準』なんですよ。この人はこういう場合は国葬にすべきという基準があれば、それを材料に説得できる」と語った。

 続けて「総理は会見で『基準についてはつくるつもりは今後もない。総合的に判断して決めるべきもの。国内外の状況や死去までの経緯を総合的に判断して、その都度決めるべき』と話している。それならなおさら、安倍さんの死去の経緯をきちんと検証しなければならない」と言及。「安倍さんの教団の関係をきちんとふまえた上で可否を判断すべきだけど、矛盾だらけ。矛盾を抱えたままなだれこめば、未来に禍根を残す」と疑問を投げかけた。

https://www.daily.co.jp/gossip/2022/09/04/0015610028.shtml