安倍晋三元首相の国葬に関する閣議決定取り消しや、関連予算の執行差し止めを求めて市民団体のメンバーらが申し立てた仮処分について、さいたま地裁は5日、却下の決定をした。団体側は決定を不服として東京高裁に抗告する方針。

 決定理由で倉沢守春裁判長は「(メンバーらに)固有の損害が発生するとは考えにくく、仮処分を出す緊急の必要があるとも言えない」とした。国葬関連予算の執行差し止めを巡っては、東京地裁が8月に仮処分申し立てを却下し、抗告を受けた東京高裁も認めない判断をしている。

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