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ほっかほっか亭イメージ(ほっかほっか亭総本部提供)

持ち帰り弁当チェーン「ほっかほっか亭」が9月15日から、お弁当、おかずを全品一律10円(税込み)値上げする。原油高などのエネルギーコスト上昇に対応する。8月に「エネルギーサーチャージ」という名目で、一部店舗で実施した値上げ施策は、混乱を招いたとして廃止した。

エネルギーサーチャージは、大阪府内の4店舗で8月1日に試験的に導入した。レシートには、原油価格高騰などへの対応として、商品1点ごとに、税込み10円を徴収する注意書きを記載。商品名の横に「+S」と記載し、商品とエネルギーサーチャージの合算価格をレシートに表示していた。

導入した4店舗では8月1日の開始当日からレジ前やメニューチラシ、店内ポスターなどで告知をしたものの、レシートを見て初めて知った客もいたという。

エネルギーサーチャージの導入について、ほっかほっか亭総本部の担当者は「エネルギーコストの上昇をお客様にわかりやすい形で伝えたかった」と話す。実際、商品価格に組み込まれなければ、エネルギーコストの動向によって、サーチャージ分の徴収解消も期待できると評価する声もツイッターに挙がっている。

しかし、ツイッターでは、告知や値上げの方法などをめぐって批判の声が上がり、レシート画像とともに「原油高騰でエネルギーサーチャージとか入れてきてひどい」と指摘したコメントのツイートが多数引用された。

一連の批判を踏まえて、エネルギーサーチャージは8月末に廃止。9月15日からはお弁当、おかず全品の値上げを実施することを9月1日に公表した。値上げは、北海道、秋田県、宮城県、福島県、山梨県、関東地方、東海・北陸地方、近畿地方(淡路島のぞく)、中国地方、九州地方の約600店舗で実施される。

原材料価格高騰などに伴うさらなる値上げについても、ほっかほっか亭総本部の担当者は「状況を見ながらの判断になる」としつつ、「安価に食べられる弁当の提供を続けていきたい」と話している。(大澤昌弘)

https://www.sankei.com/article/20220906-K6DVVAWK5FAZ5LX3JJ5JNPRSYY/