ロシア通信などによると、プーチン露大統領は5日、ウクライナ侵略の軍事作戦に参加する志願兵の待遇を改善する方針を示した。侵略が長期化する中、課題となっている兵員確保につなげる狙いとみられる。

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プーチン露大統領(右から2人目)=ロイター

 プーチン氏は5日から3日間の予定で露極東地域を訪問している。露大統領報道官は5日、プーチン氏がカムチャツカ半島を訪れた際、作戦参加を志願した非常事態省の職員から要請を受け、志願兵が帰還した後の復職を保証する法整備を「約束した」と説明した。

 消耗戦となったウクライナ侵略には志願兵が投入され、2万人規模に上るとの情報がある。一方で、プーチン政権は国民の不満が高まりかねない強制的な兵士の動員は避けたい考えとされる。

 カムチャツカ半島は露国内で最もウクライナから遠い地域の一つで、今回の方針表明は露全域から志願兵を集める意図がありそうだ。

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