賛否の声が上がっているのは、小学校で児童たちが行っている「雑巾がけ」です。

■なぜいまだに?専門家「精神論も」

 木造の校舎も少なくなり、もうなくなったと思いきや、今も実施している学校が多いといいます。

 家では、ロボットが掃き掃除から拭き掃除までやってくれる時代。なぜ、小学校ではいまだに雑巾がけなのでしょうか?

 教育評論家・石川幸夫氏:「腰も使うし、脚も使うし、腕も使うし。
子どもたちにとって、普段あまり使わない筋肉を鍛えるという意味合いは、どこかにある。

(根底には)精神論という言葉も、どこかにあるのかもしれませんね」

■街の声「体も丈夫に」「罰ゲーム」

 街の人は、どう捉えているのでしょうか?

 60代パート:「今って、それぞれに子どもがスポーツをやっていたりするので。
そこで培われたり、勉強したり、習得してくることなんじゃないかなと。
家で雑巾がけとかあまりしないので、子どももそういった意味では、
『何で学校でだけ?』という思いもあるんじゃないかな」

 20代会社員:「コロナで、外で遊ぶ子たちが減っているのもあって。体育の他に、雑巾がけとかで取り入れたほうが、体も丈夫になる」

 30代会社員・40代会社員:「今も?今もそう?あえて、やらせているんですね。
メンタル、それで鍛えられるんですかね?どっちかっていうと罰ゲームな感じ」

■専門家「心育むことで教育的効果」

 一方で、専門家は、教育現場では一見、不必要と思えるようなことにも意味があると指摘します。

 教育評論家・石川幸夫氏:「自分たちの使う所は、自分たちできれいにしておく。雑巾を絞る。水の冷たさから季節を感じる。
心を育むことが実は、すごく教育的効果とともに学力も上がっていくことが、示されてきている」

(「グッド!モーニング」2022年9月7日放送分より)

https://news.yahoo.co.jp/articles/d5270c26465d5d9743017a0c55fbfd75b2ce19cd