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安倍元首相の国葬反対を訴え、ビラを配る参加者ら=市役所前で

 安倍晋三元首相の国葬に反対する「改憲・戦争阻止!大行進川崎実行委員会」など二つの市民団体は六日、川崎市と市教育委員会に対し、市庁舎や学校での半旗掲揚や児童生徒らに弔意表明を強制しないことなどを求める申し入れを行った。

 元教員のメンバーら六人が市教委事務局を訪れ、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の被害家庭の子もいる可能性に触れた上で、「民主主義を子どもたちに教えている学校に、弔意の表明を押しつけてはならない」などと意見を述べた。

 また一九四三年に戦死した軍人山本五十六の国葬が、戦意高揚のために行われたことなどに触れて、国葬の取りやめを市から国に意見するよう求めた。

 対応した市教委の職員は「学校現場の状況に配慮し、慎重に対応していきたい。子どもたちが最優先ということは教育委員会としても考えている」と述べた。

 申し入れに先立ち、メンバーらは市庁舎前でマイクを握り、「法的根拠がないのに国葬をごり押ししている。国民として認めちゃダメです」などと訴えた。通行人らはデモを告知するビラを受け取り、署名活動に協力するなどしていた。(北條香子)

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