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戦車に乗ったウクライナ軍兵士=8日、キーウ近郊ブチャ

ウクライナ軍参謀本部のグロモフ准将は8日、オンライン記者会見を開き、ロシアによる侵略に対し、東部ハリコフ州で前線を約50キロ押し戻し、20カ所以上の集落を露軍から奪還したと発表した。東部ドネツク州の中心都市スラビャンスク方面でも要衝の集落オゼルノエを奪還したとした。

ウクライナのゼレンスキー大統領も8日のビデオ声明で「9月1日以降にウクライナ軍が1千平方キロ以上の領土を露軍から奪還した」とし、南部や東部で反攻作戦が順調に進展しているとの認識を示した。ウクライナメディアが伝えた。

露軍は東部ドンバス地域(ドネツク、ルガンスク両州)全域の制圧を主目標としているが、7月上旬にルガンスク州の制圧を宣言した後、残るドネツク州では目立った前進を達成できていない。最近は南部や東部でウクライナ軍の反攻の進展が次々と伝えられ、露軍の苦戦が顕著化している。

一方、ゼレンスキー氏は8日、首都キーウ(キエフ)を訪問した米国のブリンケン国務長官と会談した。ゼレンスキー氏は「米国の支援は、領土的主権の回復というわが国の最終目標の達成を後押ししている」と述べ、反攻を進める意思を改めて表明した。

ロイター通信によると、ブリンケン氏は記者団に、ウクライナ軍の反攻について情報を共有したと説明。「南部ヘルソン州やドンバスで明白かつ実質的な進展が見られる」と評価した。また、「米国は必要な限りの支援を行う」とし、支援の継続を約束した。

https://www.sankei.com/article/20220909-HTZI4JQIXVIXBOXJLMOL7OOWIA/