テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)は13日、東京五輪・パラリンピックの汚職事件に関し、東京地検特捜部の家宅捜索を受けた広告大手電通の榑谷典洋社長(56)が、社員向けに一連の騒動に関するメッセージ動画を配信したことを報じた。

 動画で榑谷氏は同社元専務で、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)が受託収賄容疑で再逮捕され、電通時代の後輩、深見和政容疑者(73)も同容疑で逮捕されたことに「極めて遺憾」と強調した。

 コメンテーターで同局の玉川徹氏はかつて電通の社員への行動規範とも言える鬼十則」が社員手帳に書かれていたことを紹介。その中に「例えば、“取り組んだら放すな。殺されても放すな。目的完遂までは”とか。“周囲を引きずり回せ。引きずるものと引きずられるのとでは永い間に天地の開きができる”とか。つまり目的のためにはある程度、手段を選ばないでもやるんだというのが社訓だったんです、かつて。今はいろんなことがあってこういう風なことはやめましょうとなって若い社員の方々もそういうことでやってらっしゃるんだけど」と指摘した。

 その上で今回、逮捕された高橋容疑者らは「まさに鬼十則のころの人じゃないですか、今回逮捕されている人は。だから、そのころの人であれば、特に不思議はないなと思います」とし「今の社長が痛恨の極みというのは、まさにそこじゃないですか。今までの電通の文化にどっぷりつかった人たちが変わろうとしている電通の足を引っ張っているということなんじゃないか」とコメントしていた。

https://hochi.news/articles/20220913-OHT1T51016.html